美容クリニックのモニターはお得?練習台になるって本当?

美容

美容クリニックの施術を調べていると、

“モニター◯◯円!!”というものを見かけることがあるかと思います。

今回は、15年の美容外科勤務経験を持つ私が、

そのモニター制度について詳しく解説し、どんな施術が対象なのかなぜ安いのかモニター応募時の注意点などを詳しくお伝えします。

筆者
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こちらをお読みいただければ、

モニター治療の仕組みを理解し

お得に安全に治療を受けることができます。

モニターとは?

細かく話すとさまざまな種類があるのですが…

とても簡単に説明すると、

施術のお値段を安くするから写真や動画を使わせてね、というものです。

クリニックによってはまれに無料のモニターが募集されることもあります

募集している施術内容は、クリニックにより外科から皮膚治療までさまざまですが、私が勤めているクリニックでは、モニター適応で、医師がOKすれば、どの施術内容でもモニターになることは可能です。

例えモニター募集をしていない治療でも、診察時に「モニター希望です」と、一言伝えてみると場合によっては承認され、お安く受けられることもありますので、コスト面で悩んだ際は一度診察時に伝えてみてください。

(あくまでクリニックによります)

なぜ安いのか?

モニター制度は、患者様側・クリニック側、どちらにもメリットとデメリットがあります。

患者様側のメリット

とにかく施術費用を安く抑えられること、こちらが一番の理由でしょう。

外科治療であれば、通常価格から10%〜30%引きだったり、

特別価格¥98,000!!特別無料モニター!!なども存在します。

肌治療であれば、外科と同じように通常価格から◯◯%引き!!

でしたり、組み合わせ治療の一部が無料だったり、クリニックにより割引方法はさまざまです。

クリニック側のメリット

施術費用を安く提供する代わりに、

施術前後の写真・経過の写真を広告として使わせてもらいます。

今やSNSで集客する時代。

何か治療をしたいと思ったらHPを調べてみるかとは思いますが、

大抵の人がSNSでそのクリニックや興味のある施術を調べ写真を検索することと思います。

いわゆる”映え写真”(効果が一目でわかる写真)があればそれだけで患者様を集客できます。

筆者
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1枚の映え写真が、その後数百名の患者様を集客したり、数百万・数千万の売上につながったりします。

クリニックにとって症例写真は財産です。

患者様側のデメリット

・お写真を使用されますので、

家族や友達、周囲の人にバレる可能性があることです。

・経過の写真を撮るために、施術後に決められた回数・期間、クリニックに通院する必要があります。

周囲に隠してない場合は問題ないかと思いますが、周囲に内緒で受けたい場合はモニターで受けることはまず避けた方が良いでしょう。

また、今は問題なくても【数年後にやはりもう写真を使わないでほしい】なんて場面になることもあるかと思います。

その際は違約金が発生し、違約金を支払うことでモニター契約を解除することは可能ですが、過去に掲載した写真は基本的に削除できません。

それに一度ネットに出回った写真は回収しきれませんので、モニターで施術を受ける際はよく考えてから受けるようにしましょう。

経過写真の通院に関してですが、その期間はクリニックや治療内容により様々です。

1ヶ月後・3ヶ月後・半年後・1年後などが多いのではないでしょうか。

近場のクリニックで受けるのであれば問題ないかと思いますが、遠方のクリニックで受ける場合は都度交通費が発生しますので、その辺りもよく検討してみてください。

クリニック側のデメリット

写真が映えなかった時。

お客様がそのまま飛んでしまった時

診察時に良い結果が出そうな患者様をこちらも審査しますが、美容治療は魔法ではありません。

患者様がたとえ結果に満足してくださっていても、必ずしもこちらが求めているような結果になるとは限りません。

(写真として使いづらい、わかりづらい、映えていない、など。)

他には、受けるだけ受けて、その後経過を診せに来てくださらない患者様もまれにいます。

筆者
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もちろん契約違反となりますが、そのまま飛んでしまう患者様も中にはいます。

こんなモニター募集はおすすめ!

すでに自分が受けたい治療が決まっていて、自分で調べ尽くした上で値段や先生で迷っているとき…

実績のある先生が独立したタイミング、

また、先生がクリニックを異動した際に行われるモニター募集

こちらが非常におすすめです!

独立して自分でクリニックを立ち上げた場合、また新しいクリニックに異動した場合、

今まで使用していた写真を新しいクリニックでは使用できません。

そのため、新たに宣材用の写真を集めたいのでモニター募集をかけます。

筆者
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実績のある腕の良い先生の治療を割安で受けられる機会はなかなかないので、このタイミングは本当におすすめです。

逆に注意が必要なモニターは?

新人の先生の技術習得のためのモニター募集が中にはあります。

ありえないほどの破格のモニター募集は、いわゆる【先生の練習・症例集め】の可能性があります。)

長期間募集されているモニターなんかも、

症例が集まっていない(=技術獲得ができていない)なんて可能性があります。

ベテラン医師の指導・監修のもと行われる場合は、ベテラン医師がついているためおかしな結果になるようなことはまずないですが、

指導を受けた後の、一人で手術を行い始めた時に当たってしまうと、失敗の可能性は0ではないので個人的には少し不安を感じます。

ただ破格のモニターがすべてそうとは限らず、【夏を迎える前の秋冬の段階で脂肪吸引のモニター写真を集めたい】【学会発表のために写真が欲しい】など理由があって破格のモニターを募集することもあります

筆者
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ちなみに新人医師の最初の練習台はまずスタッフです。

患者様より前にスタッフの顔で練習しますので安心してください。

モニターに応募する際の注意点

筆者
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とにかく、契約内容をしっかり確認しましょう!!

必ず確認して欲しいのは、下記になります。

来院のタイミングは?

1ヶ月後?3ヶ月後?半年後?何回来院が必要?

1ヶ月後というのは具体的にどのくらいの範囲なのか?

(ぴったり1ヶ月なのか、2週間くらい遅れても問題ないのか?)

クリニック指定日に行かなくてはいけないのか?

症例写真として使われる写真の公開範囲は?

顔全体?目元のみ?施術部位のみ?目元はモザイク?

患者様側である程度希望を伝えられるのか?

(目元のほくろは隠して欲しい、ここのタトゥーは加工して消して欲しい、など)

どんな媒体に写真を使用されるのか?

インスタ?HP?TikTok?学会で?

最悪周囲にバレても問題ないけど、できればバレたくない、なんて方は、

主にどの媒体に自分の写真が使われるのか確認しておくと安心かと思います。

万が一モニターを解約したい場合にはどうしたら良いのか?

違約金の確認はもちろんですが、その際にクリニック側がどういった対応をしてくれるのか確認しておきましょう。

解約後は写真を使用しません、過去に掲載した写真の削除はできません、なのか。

HP上の写真は削除しますが、SNS上の写真を消すことはできません、なのか。

ただ、基本的には過去に掲載した写真を消すことはないと思いますし、

ネット上のすべての写真を消すことは不可能です。

モニター契約違反の対象になる行為は?

きちんと決められた期間に来院をしなかった場合や、

モニター期間中に他の治療を受けてしまうことは基本的にNGです。

例えば、全顔公開モニターで鼻手術を受けたとします。

モニター期間中に他のクリニックで目元の手術をしてしまうと、

術前と術後で鼻以外の箇所も変わってしまっているため、鼻の施術後の経過としてきちんと比較ができません。

こういった場合はモニター契約違反となり、違約金の対象になる可能性がありますので、複数のクリニックに通われている方は注意が必要です。

まとめ

モニター治療は受けたい治療を安く受けることができるというメリットがありますが、

写真が使われる、また技術獲得のためのモニター募集かもしれないというデメリットがあります。

契約内容・違反となる内容をしっかり確認しその場で即決せずにしっかり考えてから契約するようにしましょう。

筆者
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最後に、何か心配ことや不安なことが発生した時に

アフターフォローをしっかりしてくれるクリニックを選んでください。

手術の場合はダウンタイムがあるものがほとんどです。

腫れ・内出血・一時的な造形への不安、通常のダウンタイムだと事前に説明を受けていたとしても、とても不安になると思います。

そういった時に診察でしっかり対応してくれるクリニックかどうか、通常のクリニック選びでも非常に重要になると思います。

モニター治療はコスト面で非常に魅力的ですが、リスク・デメリットもあります。

信頼できるクリニックを選び、契約内容やフォロー体制をしっかり確認してから申し込みましょう。

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